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国名に「the」がつくときとつかないとき──そもそもなんで必要?

雑学
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国名を英語で表記するとき、一部の国には必ず「the」をつける必要があります。でもその理由や具体的な国名、知っていますか?本記事では、国名に「the」をつけるケースについて、理由や例を挙げて解説します。

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「the」とは何か

「the」とは何者なのか、この記事で必要な知識のみを簡単に説明します。

「the」は英語の冠詞の一つで、特定の名詞を指し示すために使用されます。具体的には、「the」を使うことで、その名詞が話し手と聞き手の両方にとって特定のものであることを示します。この、「特定のもの」という考えが重要です。

また、複数の集合体を表す固有名詞や、山脈や川、砂漠や海洋など地理的な固有名詞にも「the」がつきます。例えば、the Alps(アルプス山脈)など。

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「the」が必要な国名の特徴

英語で国名を表記する際、特定の国には「the」をつける必要があります。では、その特徴とは何でしょうか?以下に「the」が必要な国名の共通点を解説します。

普通名詞を含んでいる国

国名に普通名詞が含まれる場合には、「the」が必要といえるでしょう。例えば、United States(合衆国)やRepublic of ~(~共和国)自体は、特定の固有名詞とはいえません。しかし、the Republic of Ireland(アイルランド共和国)となると、一つの特定の国に絞られます。この「特定」の役割をするのが「the」なのです。

以下に普通名詞を含む国の例を挙げます。

複数の州や地域からなる国

国名に「the」がつく国の中には、複数の州や地域で構成されているものがあります。例えば、the United States of America(アメリカ合衆国)the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(イギリス)などが該当します。これらは、単独の国ではなく、複数の州や地域から成り立っているため、「United States」のような普通名詞が使われます。

政治形態を含む国名

政治的な背景がある国名も「the」をつけることがあります。例えば、the Czech Republic(チェコ共和国)the Republic of Korea(韓国)など、「共和国」や「王国」のような政治形態を示すために、普通名詞を使用しています。

複数形の国名

「the」がつく国名の多くは、複数形で表現されることが一般的です。例えば、the Netherlands(オランダ)the Philippines(フィリピン)などがあります。これらの国名のように、複数の集合体を表す固有名詞を含む場合には、複数形かつ「the」が必要です。

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「the」がつく国名の例

上記で挙げたものも含め、正式な国名に「the」が必要な国の例と、それぞれの理由を解説します。

the United States of America(アメリカ合衆国)
アメリカ合衆国は50の州から成り立っているため、「united states(合衆国)」という普通名詞を使用しています。「アメリカ」という特定の合衆国であるということを示すために「the」を使用します。

the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(イギリス/グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
イギリスは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの地域から構成されています。「united kingdom(連合王国)」は普通名詞なので、「the」を用いることで特定します。

the Netherlands(オランダ)
オランダは複数の州や地域から成り立っており、「netherlands」はオランダ語で「低地」を意味します。普通名詞、あるいは複数の集合体を表す固有名詞であるといえるため、「the」を使うのでしょう。

the Philippines(フィリピン)
フィリピンは7,000以上の島から構成されており、複数の集合体を表す固有名詞であることから「the」を使用します。国名の特性が「the」を必要とする要因となっています。

the Czech Republic(チェコ共和国)
チェコ共和国は、公式名称に「republic(共和国)」という普通名詞を含むため、「the」を使います。国家の形式や地位を示すため、国名に「the」を付ける慣習があります。

the Republic of Indonesia(インドネシア共和国)
インドネシアも「republic(共和国)」を名乗る国家であり、正式な国名に「the」を使用します。共和国を示すときには、チェコのように「the ~ Republic」と示すパターンと、このインドネシアのように「the Republic of ~」と示すパターンがあります。これは国ごとに定められています。

the Ivory Coast(コートジボワール)
コートジボワール(象牙海岸)は、英語では「the Ivory Coast」と呼ばれます。この名称は、地理的な固有名詞であるため、「the」が必要です。

おまけ:the Empire of Japan(大日本帝国)
大日本帝国です。現在の「Japan」には「the」はつきませんが、大日本帝国時代には「the」が必要です。なぜなら「empire(帝国)」という普通名詞があるためです。

これらの国名は、さまざまな理由から「the」を必要とします。英語で国名を使用する際は、これらの例を参考にしてみてください。

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「the」を使わない国名

国名には「the」を使う場合と使わない場合がありますが、その違いはどこにあるのでしょうか。

一般的に、国名に「the」がつかない国は、複数の州や地域から成り立っているわけではなく、単独の国家として認識されています。こうした国名は、完全な固有名詞として扱われるため、「the」を必要としません。これらの国は、例えば、Japan(日本)Canada(カナダ)は、国名に政治形態などの普通名詞を含まず、国名そのものが一つの固有名詞であるため、「the」を付ける必要がありません。

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日常的には「the」をつけない?

正式名称に「the」が含まれる国名の多くは、日常的には「the」を含む部分を省略し、特定の固有名詞部分のみで呼ばれます。これには、国家の正式名称に特定の体制(王国、共和国、連邦など)を含むものが多いです。以下に、具体例を挙げてその使い方を解説します。

具体例

日常的には「the」をつけませんが、正式名称では「the」がつく国名をいくつか紹介します。

India(インド)
正式名称:the Republic of India(インド共和国)

Brazil(ブラジル)
正式名称:the Federative Republic of Brazil(ブラジル連邦共和国)

South Korea(韓国)
正式名称:the Republic of Korea(大韓民国)

China(中国)
正式名称:the People’s Republic of China(中華人民共和国)

Germany(ドイツ)
正式名称:the Federal Republic of Germany(ドイツ連邦共和国)

Mexico(メキシコ)
正式名称:the United Mexican States(メキシコ合衆国)

正式名称に「the」を含むこれら多くの国々は、一般的には特定の固有名詞部分のみが使われます。

日常会話で「the」を省略する理由

日常会話では、国名はできるだけ簡潔に表現するために「the」を省略します。多くの場合、国の正式な体制(共和国、連邦など)を示す部分は、文脈上不要とみなされます。そのため、国際的な行事や公的な場以外では、国名そのものだけで十分に伝わることから、「the」を使わない表現が一般的です。

日常会話でも「the」が必要な国もある

日常会話でも必ず「the」が必要とされる国名もあります。一部の例を紹介します。

the United States of America(アメリカ合衆国)
「the USA」または「the United States」と常に「the」が付いて使われます。省略後も普通名詞の「United States(合衆国)」があるためでしょう。

the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(イギリス/グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
「the UK」または「the United Kingdom」と表現され、「the」を省略することはありません。こちらもアメリカ同様、省略後に普通名詞を含むためだと考えられます。

the Netherlands(オランダ)
オランダも常に「the Netherlands」として「the」をつけて使われます。単に「Netherlands」とは言いません。前述のように、「Netherlands」という複数形が使用されているためでしょう。

the Philippines(フィリピン)
「the Philippines」も常に「the」が必要です。こちらも複数形であるためだと考えられます。

上記のように日常的には「the」をつけない国名もあれば、常に「the」が必要な国名もあります。ネイティブは生活の中で感覚として身に着けていると思いますが、我々日本人にはなかなか難しいですね。

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まとめ

今回は国名と冠詞「the」の関係について紹介しました。われわれ日本人には難しい感覚です。特に、単なる名前以上に、地理的や歴史的な背景が使い分けに影響を与える点は興味深いです。ライティングの際は特に注意したいですね。

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参考

  • 固有名詞の話 – 科学論文に役立つ英語
    茨城大学で理工学を研究されている先生のサイト。おそらく英語がご専門というわけではいらっしゃらないようですが、面白いです。
  • 国名における冠詞と複数形の不思議 – 2024.10.17、一般社団法人英語教育協議会(ELEC)


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