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【ゼロから掴む英文法】第24講:疑問詞+不定詞、be to 不定詞(英語の表現力を広げる魔法のパーツ)

英文法解説
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前回は、toの消える使役・知覚動詞を扱う「第23講:原形不定詞」を学びました。
今回は、不定詞シリーズの総仕上げとして、少し特殊だけれども入試や英会話で非常によく使われる、次の2つの発展表現を攻略します。

  1. 疑問詞 + 不定詞:名詞のカタマリを作る魔法
  2. be to 不定詞:たった1つのイメージで5つの意味を繋ぐ技術

「be to 不定詞」は、学校の授業や参考書で5つの意味を丸暗記させられてパニックになる受験生が最も多い単元の1つです。
しかし、本質となるイメージを1つ頭に入れるだけで、誰でも簡単に使いこなせるようになります。不定詞の知識を完璧なものにするために、今回もロジックでスッキリ理解していきましょう!

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疑問詞 + 不定詞:全体で「1つの大きな名詞」になる

まずは「疑問詞 + 不定詞」の形から見ていきましょう。what や how などの疑問詞の直後に、to 不定詞をドッキングさせる表現です。

この組み合わせでできたカタマリは、全体で「1つの大きな名詞」として機能します。
名詞になるということは、第1講で学んだ通り、文の骨組みである主語(S)、目的語(O)、補語(C)のポジションに置くことができるということです。特に、動詞の目的語(O)として使われることが圧倒的に多いです。

代表的な組み合わせと意味を整理しましょう。

  • what to do:何をすべきか
  • how to do:どのようにすべきか(〜する方法)
  • where to go:どこへ行くべきか
  • when to start:いつ出発すべきか
  • whether to do:〜すべきかどうか(※ if to do という形は存在しないので注意!)

【例文】 I do not know what to do next. (私は次に何をすべきかわからない)

この文では、know(知っている)という動詞の目的語(O)のポジションに、what to do next(次に何をすべきか)という大きな名詞のカタマリがすっぽりと収まっています。

なぜ「〜すべきか」という意味が含まれるのか?

疑問詞に to がくっつくだけで、なぜ「〜すべきか(義務・未来)」のような意味になるのでしょうか。
その秘密は、to が持つ本質的なイメージにあります。

第16講でもお話しした通り、to 不定詞の to は「これから先に向かう矢印」のイメージを持っています。
そのため、疑問詞(何、どこ、どのように)の視線の先に「これから向かうべき方向(to)」を示す矢印が加わることで、自然と「これから何をすべきか」「どこへ向かうべきか」という義務や未来のニュアンスが含まれるようになるのです。

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be to 不定詞:敷かれた「レール」の上を進むイメージ

次に、受験生の最大の難所である「be to 不定詞」を攻略しましょう。be動詞の直後に to 不定詞がそのまま続く形です。
学校の教科書などでは、この形には次の5つの意味があると教えられます。

  1. 予定:〜することになっている
  2. 義務:〜すべきだ
  3. 意図:〜したいと思うなら
  4. 可能:〜できる
  5. 運命:〜する運命だった

「こんなにたくさんの意味、文脈でどうやって見分ければいいの……」
と途方に暮れてしまいますよね。

でも安心してください。この5つの意味は、バラバラに存在しているわけではありません。
すべては、次のたった1つの共通コアイメージから枝分かれしたものです。

【コアイメージ】
あらかじめ敷かれているレールの上を、これから進んでいく

自分ではどうしようもない「計画やルールという名のレール」があり、その上を自動的にコトコトと進んでいく感覚です。
このレールイメージが、文脈(シチュエーション)によってどのように5つの意味に変化するのかを見てみましょう。

① 予定:「〜することになっている」

敷かれているレールの上をそのまま進んでいく、最も基本のニュアンスです。個人の思いつきではなく、公式なスケジュールなどに使われます。

【例文】 The conference is to be held next week. (会議は来週、開催されることになっている)

来週の開催に向けて、すでに公的なレールが敷かれて準備が進んでいるイメージです。

② 義務:「〜すべきだ、〜しなければならない」

敷かれているレール(ルールや規則)から外れることは許されません。そこから「義務」の意味が生まれます。

【例文】 You are to complete the report by Friday. (金曜日までにレポートを完成させなければならない)

決められたレールに沿って行動しなさい、という強い指示のニュアンスです。

③ 意図:「〜したいと思うなら」

主に、if の中に be to 不定詞が入るパターンです。「もしあなたが、そのレール(目標・目的)に乗るつもりがあるのなら」という意味になります。

【例文】 If you are to succeed, you must work hard. (もし成功したいと思うなら、一生懸命働かなければならない)

成功というレールにこれから乗るつもり(意図)があるならば、という意味になります。

④ 可能:「〜できる」

主に、否定文(cannot のような意味)や、受身の形(to be + 過去分詞)と一緒に使われます。「レールが通っていないから、物理的に前に進めない(=できない)」というイメージです。

【例文】 Not a single star was to be seen in the sky. (空には星が1つも見えなかった[見ることができなかった])

星を見るためのレールが一切通っていない、そんな状態を表現しています。

⑤ 運命:「〜する運命だった」

過去に敷かれていたレールを、後から振り返ってたどっていくニュアンスです。過去形(was / were)と一緒に使われます。

【例文】 He was never to see his family again. (彼は二度と家族に会えない運命だった)

二度と会えないという悲しいレールの上を、彼は進むことになってしまった、という過去の物語を語るような響きを持ちます。

バラバラに見えた5つの意味が、「あらかじめ決まっているレール」という1本のイメージで美しく繋がったのではないでしょうか。
文脈に合わせて、レールのどのニュアンスが一番ぴったりくるかを感じ取ってみてください。

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【実戦確認テスト】発展表現を完全に使いこなせ!

学んだルールを使って、次の3問に挑戦してみましょう。

【第1問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
No one told me (  ) to the conference room.
(A) how to get
(B) what to get
(C) where to get

【解答】(A)

【解説】
「会議室への行き方を誰も私に教えてくれなかった」という意味の文です。動詞 get には、<get to 場所> の形で「〜に到着する、〜へ行く」という意味があります。
今回は to the conference room(会議室へ)という場所を示すパーツがすでに後ろにあるため、空所には「行き方(到着する方法)」を表す how to get が入るのが最も自然です。 <how to get to 場所>(〜への行き方)は、受験でも英会話でも超重要フレーズです。
したがって、(A) how to get が正解になります。

【第2問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
If you (  ) to catch the early train, you should go to bed now.
(A) are (B) will (C) have

【解答】(A)

【解説】
「もし早い電車に乗りたいと思うなら、もう寝たほうがいい」という意味の文です。条件を表す if節 の中で、be to 不定詞を用いて「〜するつもりなら(意図)」を表すカタマリを作る問題です。
主語が you なので、be動詞の are を用いた (A) が正解になります。
if節の中では、原則として単純な未来を表す will は使えないという第8講のルールを思い出しても、(A) を選ぶアプローチが取れます。
したがって、(A) are が正解になります。

【第3問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
No sound was to ( ) in the dark forest.
(A) hear (B) heard (C) be heard

【解答】(C)

【解説】
「暗い森の中では、何の音も聞こえなかった」という意味の文です。主語の No sound(何の音も〜ない)と hear(聞く)の関係に注目しましょう。音が何かを聞くのではなく、音が人によって「聞かれる」という受け身の関係です。
さらに、be to 不定詞が否定語(No)とともに使われており、「可能(〜できる)」の意味を表しています。可能を表す be to 不定詞は、受身の形<to be + 過去分詞>を伴うことが鉄則です。
したがって、(C) be heard が正解になります。

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今回のまとめ

  • 疑問詞 + 不定詞:型は<疑問詞 + to + 動詞の原形>。全体で1つの名詞になり、主語や目的語のポジションに置く。to の矢印イメージから「〜すべきか」という意味が含まれる。
  • be to 不定詞:型は<be + to + 動詞の原形>。コアイメージは「敷かれているレールの上をこれから進むこと」。
  • be to 不定詞の5つの意味:文脈に応じて、予定(レールを進む)、義務(レールから外れない)、意図(レールに乗るつもりなら)、可能(レールが通っていない[否定文])、運命(敷かれていたレールをたどった)と変化する。

お疲れ様でした!
難解と言われる be to 不定詞も、イメージの力を借りればすっきりと納得して自分のものにできたはずです。これで不定詞の表現方法のバリエーションが一気に広がりました。

次回は「第25講:不定詞の重要表現」へと進みます。
too… to…(あまりに〜すぎて…できない)や、enough to…(…するのに十分〜だ)など、入試の書き換え問題で絶対に落とせない重要公式と、その裏にある書き換えの落とし穴を分かりやすく徹底解説します。どうぞお楽しみに!

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