休憩タイム!教養サイトができました

【ゼロから掴む英文法】第9講:時制まとめ(時間の迷宮からの完全脱出)

英文法解説
スポンサーリンク

これまで全5回にわたって、基本時制進行形完了形、そして副詞節中の時制ルールまで、英語の「時(とき)」に関するあらゆるルールを学びました。

現在完了形、過去完了形、進行形、副詞節の時制など、単語の形を個別に覚えようとすると時制は迷宮のようになります。でも、これまで学んできたそれぞれのコアイメージを使えば、あらゆる時制をすっきりと整理できます。

今回は、これまでに学んだ全ての時制を1本のタイムラインで一気に総整理し、実際の試験で時制問題を解くための最強のステップをお届けします。これで、どんな時制問題が出ても一瞬で正解を見抜くことができるようになります!

スポンサーリンク

時制を分ける2大イメージ:点 vs 矢印

英語の時制を攻略する上で、最も重要なのが「点(一瞬)」を表す時制なのか、「矢印(繋がり)」を表す時制なのか、というビジュアルイメージです。この違いを頭の中で整理しておくだけで、時制問題の選択肢は一気に削れるようになります。

イメージ①:点(一瞬の事実)

ある特定のタイミングで、その動作が行われた事実だけをポンと置くイメージです。

  • 現在形(いつでも形):過去・現在・未来を貫く、いつでも変わらない習慣や事実。
  • 過去形(スッと離れた過去):現在とは切り離された、過去のある一時点での事実。
  • 進行形(真っ最中):その瞬間にズームして録画しているような、一時的なライブ感。

イメージ②:矢印(繋がり)

ある時点から別の時点へと、時間がびゅーんと伸びて繋がっているイメージです。

  • 現在完了形:過去から現在へ伸びる矢印。今どうなっているかという「現在」に注目。
  • 過去完了形:さらに昔の過去から、過去の基準点へ伸びる矢印。
  • 未来完了形:過去や現在から、未来の基準点へ伸びる矢印。
  • 完了進行形:過去から今まで、ずっとその動作の「真っ最中」である状態。

この「点 vs 矢印」の感覚は、時間の表現(since や yesterday など)を見たときに一瞬で正しい動詞の形を選ぶための最高の武器になります。

スポンサーリンク

実際の試験で迷わない!時制問題を解くための3ステップ

入試や模擬試験の動詞の時制を問う問題(空所補充や正誤判定)を解くときは、次の3つのステップを順番に確認するだけで、確実に正解にたどり着くことができます。

ステップ1:時間の手がかり(目印の言葉)を探す

文全体を見渡して、時間のヒントとなる言葉を探します。

  • past や yesterday や ago、when などがあれば、過去の「点」なので「過去形」
  • since や for、before、already などがあれば、繋がりを表す「矢印」なので「完了形」
  • next や tomorrow、by the time(未来の意味)などがあれば、「未来」

ステップ2:文全体の主節と従属節(カタマリ)の関係をチェックする

特に接続詞を含んだ文では、カタマリの種類を確認します。

  • 副詞節(おまけのカタマリ)
    「もし明日〜なら」「明日〜するとき」のような前提の条件や時の話なら、未来のことでも「現在形」
  • 名詞節(主役のカタマリ)
    「明日〜かどうか」「いつ戻ってくるか」のようなこれからの予定なら、未来のことはそのまま「will」

ステップ3:主語の単数・複数や動詞が状態動詞か動作動詞かを確認する

進行形や完了進行形の選択肢がある場合は、動詞が「5秒ごとにオン・オフができる動作動詞か」を確認します。

  • 5秒でオン・オフできない状態動詞(know, resembleなど)は進行形にできない

この3つのステップをいつも頭に思い浮かべながら、実戦確認テストに挑戦してみましょう!

スポンサーリンク

【実戦確認テスト】すべての時制の知識を総動員しよう!

学んだすべての時制の本質を使って、次の3問に挑戦してみましょう。

【第1問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
Our English teacher (  ) in Japan since 2018.
(A) lives (B) is living (C) has lived

【解答】(C)

【解説】
まずはステップ1です。文の後半にある since 2018(2018年からずっと)という言葉に注目します。
since は「〜から」という、まさに「矢印の出発点」を表す超重要単語でした。2018年から現在に至るまで、ずっと日本に住み続けているという「過去と現在の繋がり」を表したい文なので、過去から現在へ伸びる矢印を表す「現在完了形」にする必要があります。 したがって、現在完了形である (C) has lived が正解です。

【第2問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
By the time he graduates from university next spring, he (  ) English for ten years.
(A) will study
(B) will have studied
(C) has been studying

【解答】(B)

【解説】
ステップ1から順に解いていきましょう。
文の最初に By the time he graduates from university next spring(来年の春に彼が大学を卒業する時までに)という表現があります。 next spring(来年の春)という「未来の基準点」に向けて、過去から矢印がびゅーんと伸びているイメージです。
このように未来の基準点に向けて伸びる矢印は「未来完了形(will have + 過去分詞)」を使って表現するため、(B) will have studied が正解になります。
なお、by the time という時を表す副詞節の中なので、未来の「来春の卒業」のことも now ではなく現在形の graduates を使って前提を置いていること(第8講のルール)にも注目できると素晴らしいです!

【第3問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
I do not know if it (  ) tomorrow, but we will have a meeting anyway.
(A) snows (B) will snow (C) is snowing

【解答】(B)

【解説】
ステップ1:文の中に tomorrow(明日)という、未来を表す言葉があります。
ステップ2:if のカタマリの役割を確認します。動詞 know(〜を知っている)の直後にある if のカタマリは、何をの部分を表す「目的語(O)」です。目的語になれるのは名詞だけなので、この if のカタマリは「名詞節(〜かどうか)」になります。「もし明日〜なら」というおまけの副詞節ではなく、「明日雪が降るかどうか」という名詞節の中なので、「未来を現在形にする」という魔法のルールは適用されません。
そのため、未来のことは普通に未来を表す表現にします。 したがって、(B) will snow が正解になります。

スポンサーリンク

今回のまとめ

  • 英語のすべての時制は、「点」か「矢印」のコアイメージに集約される。
  • yesterday などの「過去の点」の言葉と、have を使った「現在への矢印(現在完了)」絶対に一緒に使えない
  • 接続詞のカタマリを見たら、まずは「おまけの副詞節」「主役の名詞節」かを見極めてルールを適用する。
  • 迷ったら「時間の手がかり」「節の役割」「動詞の種類」の3ステップで論理的に解く。

これで、時制のすべての単元を完全に攻略し、時間の迷宮から脱出することができました! 英語の「時間」を自在に操ることができるようになったあなたは、もうどんな時制問題も怖くありません。

次回からは、新しいカテゴリとして「助動詞」の学習へと進んでいきます。はじめに「第10講:助動詞の基本(話し手の心のカラフルな絵の具)」をお届けします。
助動詞も、単なる暗記ではなく「コアイメージ」がわかれば、驚くほどスッキリ理解できるようになりますよ。どうぞお楽しみに!

スポンサーリンク
【利用上の注意】

当ブログの学習関連コンテンツにつきましては、個人での利用または学校や学習塾などの教育現場で使用する場合のみ改変、印刷、配布を許可します。他のウェブサイトやブログに転載する行為や、当ブログのコンテンツを利用して金銭を得る行為は禁止します。

プライバシーポリシー

姉妹サイト

▼おすすめ!

★Z会の通信教育★
【高1〜高3・高卒生対象】
資料請求で、入試対策の戦略がわかる
限定特典を無料プレゼント!
資料請求はこちら
スポンサーリンク
英文法解説英文法
manabiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました