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【ゼロから掴む英文法】第6講:現在完了形のコア(過去と現在をつなぐ架け橋)

英文法解説
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「現在完了形って、完了・経験・継続の3つも用法があって覚えるのが大変……」
「過去形と現在完了形って、何が違うの?」

もしそう思っていたら、今回の記事でその悩みをすべて解決しましょう。
現在完了形は、日本語にない時間の感覚なので難しく感じられますが、本質はたった1つのイメージで説明できます。

現在完了形の本質は、過去と現在をつなぐ「矢印(架け橋)」です。
このイメージさえ持っておけば、3つの用法を丸暗記する必要はなくなります。受験英語で最も狙われる「過去形との違い」も含めて、シンプルに解説します!

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現在完了形の本質は「過去と現在をつなぐ矢印」

現在完了形(have + 過去分詞)のコアイメージは、過去の「点」から現在の「点」に向かって、びゅーんと伸びる「矢印」です。

第4講で学んだ過去形は、現在とはスッと離れた「過去の一点(過去だけの話)」を表していました。今の状況とは一切関係がありません。

それに対して、現在完了形は「過去に始まったことが、今この瞬間にも繋がっていて、影響を与えている」という状態を表します。

言葉だけではイメージしづらいので、次の2つの文を比べてみましょう。

  1. I lost my wallet. (私は財布をなくした = 過去形)
  2. I have lost my wallet. (私は財布をなくしてしまった = 現在完了形)

文1の過去形は、過去の一時点の事実を言っているだけです。現在からは切り離されているため、「財布をなくした(けれど、今見つかったかどうかはわからない)」というニュアンスになります。

一方、文2の現在完了形は、過去になくしたという出来事が、矢印のように今に繋がっています。つまり、「過去になくして、その状態が今も続いている(だから今、手元に財布がなくて困っている)」という「今の状況」までを同時に伝えているのです。

現在完了形を見たら、常に「過去から現在に伸びる矢印」を思い浮かべてください。

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3つの用法は「矢印がどこに届いたか」だけ

学校では現在完了形に「完了・結果」「経験」「継続」という3つの用法があると教わります。しかし、これらは別々のルールではありません。すべて「矢印」のイメージで説明できます。

用法①:完了・結果(ちょうど今、矢印が届いた)

過去から進んできた動作が、ちょうど今完了した(あるいは完了した結果、今どうなっているか)を表します。

I have just finished my homework. (ちょうど宿題を終えたところだ)

宿題をコツコツやっていた過去の時間が、ちょうど今「終わった」という瞬間に届いたイメージです。

用法②:経験(矢印の中で今までにこんな体験をした)

過去から現在までの人生という矢印の中で、「〜したことがある」という経験を持っていることを表します。

I have visited Kyoto twice. (私は2回、京都を訪れたことがある)

生まれてから現在までの矢印の中に、「京都を訪れた」という経験が2個あるイメージです。

用法③:継続(過去からずっと矢印が伸び続けている)

過去に始まった状態が、今もずっと続いていることを表します。主に状態を表す動詞と一緒に使われます。

I have lived in Tokyo for five years. (私は5年間、東京に住んでいる)

5年前に東京に住み始め、その状態が今もずっと途切れずに続いている「矢印そのもの」を表しています。

このように、日本語の訳し方は3通りに分かれますが、英語の頭の中ではすべて「過去と現在をつなぐ1本の矢印」をイメージしているだけなのです。

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入試超頻出!「過去形」と「現在完了形」の超重要ルール

現在完了形の本質である「矢印」を理解していれば、入試で毎年必ず出題される超重要ルールが、暗記なしで一瞬で理解できるようになります。

そのルールとは、「現在完了形は、明らかに過去を表す言葉(点を表す言葉)と一緒に使えない」というものです。

【過去を表す言葉の代表例】

  • yesterday(昨日)
  • ago(〜前)
  • when(いつ、〜のとき)
  • last year(昨年)

なぜこれらと一緒に使えないのでしょうか。

これらの言葉は、すべて「過去の一点(点)」を表す言葉です。
それに対して、現在完了形は「過去から現在までの矢印」です。

「点」を表す言葉と「矢印」を表す言葉は、根本的に相性が合いません。
yesterday という過去の点に、現在につながる話である現在完了を重ねることは明らかに不自然なのです。

× He has bought a car yesterday.
○ He bought a car yesterday.

yesterday がある場合は、現在と切り離された「過去形」を使わなければなりません。

この「点 or 矢印」の感覚は、正誤判定問題や並べ替え問題で非常に強力な武器になります。

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【実戦確認テスト】現在完了形の本質を見抜こう!

ここまでに学んだ「矢印のイメージ」を使って、次の3問に挑戦してみましょう。

【第1問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
I (  ) this movie three times before.
(A) watched (B) am watching (C) have watched

【解答】(C)

【解説】
文の最後に before(以前に)があり、three times(3回)という回数が示されています。
これは、過去から現在までの人生という矢印の中で、「これまでに3回この映画を見たことがある」という「経験」を表す文です。過去と現在をつなぐ矢印のイメージを表すのは現在完了形なので、(C) have watched が正解になります。

【第2問】

次の英文のうち、文法的に「誤り」があるものを1つ選びなさい。
(A) When did you finish your homework?
(B) When have you finished your homework?
(C) I have already finished my homework.

【解答】(B)

【解説】
when(いつ)は、時間の「一点」を尋ねる言葉です。現在完了形は「過去から現在までの矢印」を表すため、「一点」を尋ねる when と一緒に使うことはできません
したがって、when と現在完了形を一緒に使っている (B) は文法的に誤りです。
(A) のように、過去の点を聞くときは過去形(did you finish)を使うのが正しく、(C) は「すでに宿題を終えた(完了)」という現在の状態を表す正しい現在完了の文です。

【第3問】

次の(  )に入れるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
My sister (  ) sick in bed since last Monday.
(A) was (B) has been (C) is

【解答】(B)

【解説】
文の後半にある since last Monday(先週の月曜日から[ずっと])に注目しましょう。
since は「〜の起点から現在までずっと」という、まさに「矢印の出発点」を表す超重要単語です。
先週の月曜日から、今この瞬間までずっと病気で寝込んでいるという「継続」の状態を表すため、過去と現在をつなぐ現在完了形の (B) has been が正解になります。
(A) の過去形(was)を使うと「先週の月曜日は寝込んでいた(今は治ったかどうか分からない)」となり、since と一緒には使えません。

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今回のまとめ

  • 完了形の本質は、過去と現在をつなぐ「矢印(架け橋)」
  • 「完了」「経験」「継続」は、矢印がどこに届いたかの違いだけ。
  • 過去を表す「点」の言葉(yesterday, ago, when など)と「矢印」の現在完了形は絶対に一緒に使えない
  • since(〜以来)などの「矢印の始まり」を表す言葉は、現在完了形と抜群に相性が良い

過去形と現在完了形の違いがスッキリ理解できたら、時制の基礎はほとんどクリアしたも同然です!

次回は、時制の理解を一気に深める重要テーマ、第7講:過去完了・未来完了・完了進行形(時空を操る完了形の発展)」をお届けします。現在完了形をマスターしたあなたなら、過去や未来の完了形も一瞬で理解できます。どうぞお楽しみに!

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