「文法用語ってだけで拒絶反応が出る……」
「句とか節とか、正直違いがよくわからない!」
そう思っている受験生は非常に多いですが、安心してください。
これらは一言でいうと、「単語のチーム(カタマリ)」のことです。
第1講で、私たちは単語1つひとつの役割(品詞)を学びました。
今回の第2講では、その単語たちが2つ以上集まって、1つの大きな品詞(名詞・形容詞・副詞)として働くルールを学びます。
これが理解できると、どんなに長い英文でもカタマリに分解して、驚くほどシンプルに読めるようになります。長文読解のスピードを爆上げする「カタマリの魔法」をマスターしましょう!
そもそも「句」と「節」ってなに?
句も節も、「2語以上が集まって、1つの品詞と同じ働きをするもの」という点では完全に同じです。
違いはたった1つ。カタマリの中に「主語(S) + 動詞(V)」の関係があるかないかです。
- 句(Phrase): S+Vがないカタマリ
- 節(Clause): S+Vがあるカタマリ
まずはこれだけを脳裏に焼き付けてください。 それぞれ具体的に見ていきましょう。
句(Phrase)〜 S+Vがないチーム 〜
句とは、2語以上の単語が集まって、S+Vを含まずに「名詞」「形容詞」「副詞」のどれか1つの働きをするものです。
① 名詞句(名詞の役割をする句)
文の中で「主語(S)」「目的語(O)」「補語(C)」になります。
[To play soccer] is fun.
([サッカーをすること] は楽しい)
To play soccer(3語)の中に「誰々が〜する」という S+V はありません。
このカタマリ全体が文の「主語(S)」つまり名詞の役割をしています。
② 形容詞句(形容詞の役割をする句)
第1講のルール通り、「名詞を修飾」します。
英語では、2語以上のカタマリが名詞を飾る場合、必ず名詞の「後ろ」から修飾する(後置修飾)という超重要ルールがあります。
The book [on the desk] is mine.
([机の上にある] 本は私のだ)
on the desk(3語)が、前にある名詞 The book を詳しく説明しています。
③ 副詞句(副詞の役割をする句)
名詞以外(主に動詞や文全体)を修飾する、おまけのパーツです。
He got up [at six o’clock].
(彼は [6時に] 起きた)
at six o’clock(3語)が、動詞 got up を修飾しています。時を表すおまけの情報です。
節(Clause)〜 S+Vがあるチーム 〜
節とは、2語以上の単語が集まり、その中に「S+V」の関係を含んで、全体として「名詞」「形容詞」「副詞」のどれか1つの働きをするものです。たいてい、接続詞や関係代名詞などの「接着剤」から始まります。
① 名詞節(名詞の役割をする節)
文の骨組み(S/O/C)になります。
I know [that he is kind].
(私は [彼が親切だということ] を知っている)
接着剤の that の後ろに he(S) is(V) kind という主語・動詞があります。
このカタマリ全体が、動詞 know の「目的語(O)」になっています。
② 形容詞節(形容詞の役割をする節)
名詞を後ろから修飾します。大学受験でみんなが苦労する「関係代名詞」や「関係副詞」がこれに当たります。
This is the camera [which I bought yesterday].
(これは [私が昨日買った] カメラだ)
which(接着剤) I(S) bought(V) … のカタマリが、前にある名詞 the camera を説明しています。
③ 副詞節(副詞の役割をする節)
時・条件・理由などを表すおまけのカタマリです。文の骨組みにはなりません。
[When I was a child], I lived in Kyoto.
([私が子供だったとき]、京都に住んでいた)
When(接着剤) I(S) was(V) … のカタマリ全体が、文全体の「時」を説明するおまけ(副詞)になっています。
句と節がわかると、受験英語はどう変わる?
なぜ、この「句」と「節」の区別が大学受験で合否を分けるほど重要なのでしょうか?
それは、「英文の骨組み(S/O/C)と、ただのおまけ(M = 修飾語)を見分けられるようになるから」です。
受験の長文では、1つの文が3行も4行もあるような複雑な英文が出てきます。
その時、品詞と句・節の知識がない受験生は、単語を左から右へ適当に繋げて「なんとなくのフィーリング」で訳して自滅します。
しかし、この知識があれば、
「ここは副詞句(おまけ)だからカッコ ( ) で括って無視しよう」
「この名詞節が全体の主語(S)だな」
と、構造をパズルのように見抜くことができます。
【実戦確認テスト】句と節を見極めよう!
学んだ知識が本当に身についたか、3問のテストで確かめてみましょう!
【第1問】
次の下線部のカタマリは、「句」と「節」のどちらですか。また、全体としてどの品詞(名詞・形容詞・副詞)の働きをしていますか。
I like the girl who has blue eyes.
【解答】 形容詞節
【解説】
カタマリ who has blue eyes に注目します。
主格の関係代名詞 who が主語(S)の役割を兼ねており、直後に has(動詞:V)があります。カタマリの中に S+V の関係が含まれているため、まず「節」であると判断できます。
次に役割を考えると、このカタマリは前にある名詞 the girl(女の子)を後ろから「青い目をした(女の子)」と修飾しています。
「名詞を修飾する」のは形容詞の役割でしたね。
したがって、答えは「形容詞節」になります。
【第2問】
次の下線部のカタマリは、「句」と「節」のどちらですか。また、全体としてどの品詞(名詞・形容詞・副詞)の働きをしていますか。
To read books is very important.
【解答】 名詞句
【解説】
カタマリ To read books の中に、独立した「S+V」の関係はありません(read は不定詞の動詞の原形であり、主語がありません)。そのため、これは「句」です。
次にこのカタマリが文の中でどんな役割をしているか見ると、文全体の動詞 is の前にあり、「〜することは(重要だ)」という「主語(S)」になっています。
主語になれる品詞は名詞だけでしたね。
したがって、答えは「名詞句」になります。
【第3問】
次の下線部のカタマリは、「句」と「節」のどちらですか。また、全体としてどの品詞(名詞・形容詞・副詞)の働きをしていますか。
We will go on a picnic if it is fine tomorrow.
【解答】 副詞節
【解説】
カタマリ if it is fine tomorrow の中には、接続詞 if(もし〜なら)のあとに it(S) is(V) という主語・動詞の関係が存在します。よって、これは「節」です。
次に、この文全体の構造を見てみましょう。
We(S) will go(V) on a picnic(M:副詞句). これだけで「私たちはピクニックに行くつもりだ」と、文の骨組みはすでに完全に完成しています。
カタマリは、「もし明日晴れたら」という条件を付け足しているだけのおまけパーツです。
文の骨組み(S/O/C)にならず、動詞(will go)を修飾しているため、これは副詞の役割です。
したがって、答えは「副詞節」になります。
今回のまとめ
- 句: 2語以上のカタマリで、S+Vを含まないもの。
- 節: 2語以上のカタマリで、S+Vを含むもの。
- どちらも、1つの「名詞」「形容詞」「副詞」として文の中で働く。
- 長い英文は、この「カタマリ」を見つけてカッコで括ることで劇的にシンプルになる!
次回は、第1講(品詞)と第2講(句と節)のすべての知識を総動員して、英語のすべての文章の基礎パターンである「第3講:5文型の完全攻略」をお届けします。
この第1講・第2講がわかっていれば、5文型はもうもらったも同然です!お楽しみに!
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